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2016年04月

補助第73号線 (その10)下板橋通り

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板橋区の後編です。
下板橋駅から北に『下板橋通り』という通りが通っています。
補助第73号線として先行して整備された道路で、
歩道には桜並木が整備されており、春の季節はとても華やかになる綺麗な道路です。



補助第73号線計画図

鉄道との立体交差のためにアンダーパスを設ける必要があることから、
一部さらなる拡幅が必要な場所が出てきました。
下板橋通りの中ほどから駅に至る部分は、20m → 26m と両側それぞれ 3m の拡幅が必要になります。

補助第73号線(池袋本町)の事業に着手します(平成27年1月)
ということで、平成27年から事業が着手されました。


(1)『下板橋通り』の入り口付近

17号から下板橋通りに入ったところです。両側は桜並木となっています。

(2)商店街

道には商店が並んでおり、板橋駅前本通り商店街の一部となっています。
板橋駅はここから東へ約350mほど行った場所にあります。

(3)タカセ板橋店(右側の建物)

ここは販売するだけでなく、パン・洋菓子の工場にもなっているので焼きたてのパンが食べられます!

この交差点から、アンダーパスに向かう本線と、地上の側道の2車線に分岐するので
幅員を20mから26mに広げる計画になっています。
右のタカセさんと、左のオリジン弁当のある建物の低層部は計画線にかかっていますが
低層部よりも上の部分は左右の建物共セットバックしているので、新築時にあらかじめ指導があったものと思われます。

(4)ヨークマート付近

この辺りからアンダーパスとなり、東武線の下にもぐっていきます。
予想イメージを赤で描いてみました。
掘割の左右は側道が設置されるので、現在よりも歩道は狭くなります。
とはいっても、現状かなり広い歩道となっているので、十分な歩道の広さは確保されます。

(5)下板橋駅前

東武東上線下板橋駅前です。(踏切のすぐ左側が駅)
掘割となる予定の場所は臨時に駐輪場として利用されています。
池袋方面へと向かう道路には現在踏切があります。
朝夕は列車の本数も多く、このように遮断機が下りている間は長い車列ができます。
トラブルがあって遅延しているときは10分待っても開かないことがあり大渋滞となります。
立体交差が完成すればそういった事態も解消されますね。
アンダーパス完成後は踏切は閉鎖され、地上部にはUターンするような道路が設けられると思われます。

(6)下板橋留置線

踏切の西側には東武鉄道の留置線があります。
踏切解消のための鉄道の立体交差化は鉄道が高架になることが多いですが、
ここの場合はこの留置線があるため高架化することができなかったのでしょう。
また、その先には山手通りと首都高速道路が鉄道の上を通っており、やはり鉄道の高架化は難しそうです。

以上で補助第73号線板橋区間は終了です。
次回は踏切を超えて豊島区へと入っていきます。

次の記事:補助第73号線 (その11)池袋本町その1(下板橋駅付近)
前の記事:補助第73号線 (その9)北区板橋区境~中山道(R17)

補助第73号線 (その9)北区板橋区境~中山道(R17)

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今回から板橋区に入ります。
北区と板橋区の区境から中山道(国道17号線)に至るまでのルートを紹介します。


今回紹介する区間は、まだ事業認可されていません。現道有に近い状態なので後回しにされているのでしょうか?
確かに十条ほどの木密状態ではありませんし、自転車で通る分には問題ありません。
ただし一部一方通行箇所があるため、自動車ではこのルートを板橋から十条方向に通行することはできません。


�@加賀学園通りの延長の広い道路を渡り、板橋区に入っていきます。

右端のオレンジ色っぽい建物はシルバーピア加賀という介護老人施設です。
道路予定地部分には植栽と駐車場があるだけで73号線を避けるように建物が建てられています。

�A坂を下っていきます。この道は一方通行になっており、車は南向のみ通行できます。

この坂の大部分は道路予定地に含まれておらず、坂道の西側に隣接するようなルートとなっています。
写真右側にはシルバーピア加賀の関連施設が建っていますが、平屋から2階までの低層の構造物のみとなっており道路建設が始まった際の撤去は容易そうです。

�B坂を下りきったところです。先には石神井川を渡る金沢橋が架かっています。
石神井川の両岸の桜並木はこの時期とても見事です。

ルートは金沢橋を飲み込む形で計画されています。幅員20mの橋に架け替える際はどのような手順で行うのでしょうね?興味深いです。
なおこの橋は板橋区役所から王子に向かう王子新道の一部です。

�C �Bの交差点を渡ったところから振り返って北方向を見ます。

愛誠病院があります。こちらもシルバーピア加賀の関連施設です。
道路予定地を避けて建物が建てられているのが判ります。

�D金沢橋を渡って南に少し進んだところ。ここのあたりから歩道のある2車線道路となっています。

ここは現道部分がルートから外れていますが、現道を生かしたほうが効率良さそうに思えます。
実際はどうなるんでしょうね?

�E板橋五中前交差点

この辺りは直線道路となっており計画ルートと一致しています。
拡幅は西側のみとなっています。

�F�Eを直進すると首都高速中央環状線が見えてきます。

中山道との合流ポイントは現道から少し西にずれた位置になります。
現道から分岐して斜め西に向かう形になります。

�G中山道(国道17号線)に辿り着きました。

渡った先に見える桜並木のある道路は補助第73号線の整備完了区間です。
現状は現道部分がクランクの形でつながっており、交差点の形状がいびつになっていますが、
予定通りの形で完成すれば、この桜並木の道路に直進する形に交差点が改良されます。

�H �Gの交差点を渡った先からの、北方向の振り返りです。

紳士服のアオキと、青い建設中の建物の間に73号線が建設される予定です。
現在は駐車場となっています。

ここまでが板橋区間の前半となります。
石神井川付近は4月初旬に通ると桜がとてもきれいで、毎年春を感じさせてくれます。
普段は人通りの少ない地域ですがこの時期だけは花見客でにぎやかになります。

次回は板橋区間の後半、下板橋駅に至るルートを紹介する予定です。

次の記事:補助第73号線 (その10)下板橋通り
前の記事:補助第73号線 (その8)十条駅~家政大学

補助第73号線 (その8)十条駅~家政大学

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十条銀座商店街を抜けると都道455号線に出ます。(補助第85号線として拡幅予定)
そこから東京家政大学横を通り、板橋区の加賀学園通りに出るまでのルートを紹介します。

十条駅から加賀学園通りまでの地図です。今回は写真の番号を地図に載せてみました。

十条駅前の再開発エリアの南側も現道が無く、戸建て住宅が立ち並んでいるエリアを斜めに貫くルートとなっています。家政大学にたどりついたあたりから埼京線の線路に沿って南下し、加賀学園通りと交差します。この交差点で北区部分は終了となります。


�@十条駅の南側を通る都道455号線から南方を見る。

この辺り一帯は、補助第73号と補助第85号線との大きな交差点となる予定です。
元の計画では85号がオーバーパスする立体交差となる予定でしたが、前回の記事で書いた通り、埼京線を85号がオーバーパスする計画ではなくなったため、それに合わせて、この交差点も平面交差となることと思われます。

�A �@と同地点からガーデニア(グレーの高層マンション)方向を見る。

ここに見えている王将などの沿道の低層の建物はすべて85線建設のため立退きとなります。9階建てのグレーのガーデニアという建物だけは、あらかじめ道路計画を考慮してセットバックして建てられているようで、少なくとも建物の主要部分は道路計画のラインに引っかかっていません。(COCO'Sなどの低層部分はかかっていそうですが。)

�B �@で見えていた路地よりも1つ東側に行ったところの路地です。

画面右手前から、2階建て駐車場のある画面左奥に向かって抜けていきます。
この道は非常に狭いのですが、タクシーやら商用車やらが頻繁に通り抜けていきます。南の加賀エリアから十条側に向かって車が抜けられる道は東西方向1kmにわたってほんの数本しかないのでここを通らざるを得ないのでしょうね。
幹線道路も大事ですが、十条に関しては生活道路の拡幅を早いところしたほうがいいんじゃないかと・・・。加賀は学園エリアなので学生の通学路のことを思うとかなり心配になりました。

�Cさらに1つ東側に行った路地です。

こちらも画面右手前から、画面左奥に向かって抜けていきます。
右の駐車場はほぼ全て巻き込まれます。

�D �Cよりさらに東にいった路地です。家政大学の通学路となっています。

学生さんが大勢歩いています。通学時間帯は誘導員さんが旗を持って立ってくれています。
こちらも画面右手前から、画面左奥に向かって73号線が抜けていきます。
73号線の整備に合わせて通学路が歩きやすい道になるといいですね。

�E東京家政大学十条門前

�Dの道を抜けるとここに出てきます。
十条門付近は道路予定地ではありませんが、画面奥の埼京線の線路わきが予定地となっています。


�F家政大学と埼京線の間の道です。大学の桜が綺麗に咲いていました。

ここから現道ありとなります。
大学側敷地の建物の建ってない部分に拡幅される予定です。

�Gさらに南に進むと線路沿いに戸建て住宅が立ち並んでいます。

ここに見えている線路沿いの戸建て住宅群は一昨年までは更地でした。
ある時インフラ工事が始まり、もしや73号線関連の工事が始まるのでは?と期待してしまいましたが、実際は株式会社オープンハウスによる戸建て団地開発でした。
販売時のチラシを見ると道路予定地であることは物件概要に書かれてあったので購入者は重要事項説明で必ず聞かされていることと思います。10年程度は事業化されない保証があるんですかね?

�H戸建て団地の向かいの家政大学の塀に掛けられた看板

この開発に対し腹に据えかねるものがあったのでしょう。大学側がちょっとした抗議(注意?)看板を掛けていました。
大学側は道路計画に配慮した建物配置を行っていたにもかかわらず、更地だった向いの土地はいつのまにか住宅開発業者に売却され、敷地目いっぱいに住居を建てられてしまったのですから一言言いたくもなるでしょう。

�I家政大学脇南端部分

中央奥に見える信号が73号線と加賀学園通りとの交差点になります。
ここで北区部分は終了です。交差点を超えると板橋区になります。
左のフェンスのむこうは更地となっていて、資材置き場として利用されているようです。

ここまで十条地区を見てきましたが、ほんとに道路整備がなされていない地区でした。73号線以前に、住民や学生のためにも安全な生活道路の整備を都や区にはお願いしたいと思います。
また、23区のJR駅を持つ街としてはあまりにも高度利用がされておらず、非常にもったいない街並みとなっています。昔から住まれているお年寄り方には悪いですが、未来のために土地の有効利用にぜひとも協力的になっていただきたいと思います。
(次は板橋編に続きます)

次の記事:補助第73号線 (その9)北区板橋区境~中山道(R17)
前の記事:補助第73号線 (その7)十条銀座

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