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十条駅西口の再開発ばかりが目立つ十条駅周辺のまちづくりですが、実は駅東側でも『十条駅付近沿線まちづくり』という名称の整備計画が策定されています。


実際はもう少し南北に対象エリアが広がっていますが、駅付近については、この薄赤く塗った範囲が『十条駅付近沿線まちづくり』の対象になります。

「賑わいの拠点の整備」を目的として以下のような基本方針が示されています。
1 東口駅前の基盤整備
 駅前にふさわしい広場、歩道、道路の整備を行う。

2 安全で良好な環境の住宅地形成
 防災性・住環境の改善をはかるため、老朽住宅の共同建て替えを推進する。
 まちの顔にふさわしい街づくりを行う。

現在のところ具体的な計画として決まっているのは、埼京線東側の側道と、1から3までの主要生活道路の整備です。(主要生活道路4というのもありましたがどうやらそちらは廃止されそうです。) 共同建て替えによる再開発建築も計画されているとは思いますが現在のところ情報は出てきていません。

現地の今の様子を紹介します。

[十条駅南口の現状]

現状は駅の改札口として最低限の機能があるだけで、交通の結節点と言うにはほど遠い状況です。
将来的には鉄道の高架化と同時に、自動車が相互通行できる側道と駅前広場が整備され、タクシーや送迎の車が駅前に入ってくることができるようになるでしょう。

[駅前広場になると思われる敷地]

駅前に6階建てのマンションがあるのですが、その東に隣接する土地は以前から空き地のままになっています。上の図で「交通広場?」と文字が書かれている場所がちょうどここにあたります。
駅前ロータリーとしては少々手狭ですが、タクシーが回転できる程度の広さはあります。

[主要生活道路予定地]

演芸場のある十字路の一角です。(向いてる方向の反対側に篠原演芸場があります。)
2016年に角に建っていた建物が解体され道路用地が確保されました。

[公園予定地]

上十条一丁目の公園予定地です。写真はその西端になります。
ここから東の奥の方まで細長い空地が続いていて、すでに用地は確保されているように見えます。

まだ始まったばかりの計画ですが、ちらほらと実行に移されている様子がうかがえました。
池袋方面に向かうために時々通りますが直線で行ける道が無く、幅員も狭く、交通の面でも防災の面でも不安を感じる街並みです。
現在計画されている道路だけでは正直なところ不十分に思えるのですが、最低限計画の内容だけでも早期に実現されることを望みます。


西口再開発についてはこちら>十条駅西口地区市街地再開発の縦覧